カルボーニ・インタビュー
実は私、このCarboniという選手をほとんど知りません。
ですが、4月6日のCorriere dello Sportの彼の記事がとても興味深かったので、訳してみることにしました。

選手のキャリアの長さ、その生き方、イタリア人が祖国を離れプレイするということ、いろいろ考えさせられます。
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本日(4月6日)41歳の誕生日を迎え、しかしそんな年齢を見せない。Amedeo Carboni、少年のような体格、Fuoriclasse(一流)な頭脳、彼が自身のバースデイを語る。
1997年の夏スペインへ移籍、なぜなら32歳の彼を私たちの多くが「終わり」と見なしていたから。あのときから、Ligaに2度優勝、Coppa del Re1回、Super Coppa Spagnola1回、Coppa Uefa1回。
しかしこれで終点ではなかったのか?彼にとって、定年はまだ先の話。
なぜなら彼はまだまだプレイしたいと願っているから。アメリカか、または日本で。
とりあえず現在彼はValenciaの街の中心に住む。妻Giacintaと5人の子供、Lucia、Chiara、Maria、Anna、そしてMarcoと共に。普通の生活、バイクやFerrariで町を闊歩するにしても。
実に、彼の爆音響く黒い車の中で、我々は話しをした。どんどん発展を見せるその街の通りを目にしながら。
カルボーニの新しい家は私たちを驚かせ続ける、アレッツォとスペインのアクセントが混じった話しぶりで、彼は臆することなくスペインのカルチョを語る。15歳と若くしてすでに怪物だったトッティを思い浮かべ、また、ValenciaとRomaとの親善試合で彼のシューズを壁に掛ける(引退する)という夢を持っていたと告白。そしてまた、スペインの選手がイタリアで苦労する理由を説明する。イタリア、おそらく彼が帰るであろう国。しかし今まだ我々を驚かせようとしている。アメデオ、Valenciaの征服者。


Q:
カルボーニ、まず初めに、41歳のお誕生日おめでとうございます。とてもそうは見えませんね。

Carboni:
ありがとう。フィジカルはとても順調に感じています。先週アスレチック・テストを行ったんだけど、スピード、耐久力、エアロビックなポテンシャルではチームでトップ5人の中に。四十代としては悪くないでしょう。


Q:
全く、悪くありませんね。しかし現在の話をする前に、過去のことから始めましょう。1997年夏にローマを離れ、Valenciaに移ると決めた頃のことを。この決定には何の後押しがあったのですか?

C:
あの時、あまり他に選択手段が無かったのです。ローマとの関係は終わっていた。悪い終わり方をして、僕は他のチームを探す必要があった。Valenciaは2年の契約をオファーしてきて、僕はノーと言えなかった。


Q:
ローマとは何か起こったのですか?

C:
お互いの無理解が、別離の理由に。関係も緊迫していた。しかし、一番よかったのは、時間が経って、僕もGialloRosso(ローマ)の首脳も、お互いの間違いを認め合えたということ。今僕は時々ローマに出向き、Sensiファミリーに会う。これは嬉しいことです。


Q:
ローマの7年間で思い出すことは?

C:
すべて。なぜならあのファンタスティックな時期のそれぞれが忘れることができないものだから。僕にはあらゆることが起きた:泣いたし笑った、拍手を受けたしブーイングもされた。勝利もしたし負けもした。最初の年にCoppa Italiaを獲得、次の年にCoppa UEFAを逃した。ローマで、ローマと共に。空虚だったことは無い。興奮が常に続いていた。


Q:
あのローマで、日に日に、一人の信じられない才能が育ちつつありましたね、あの若いトッティが。

C:
えぇ。Boskovと共にAチームに現れましたが、あの時すでに怪物でしたね。練習の小さな試合でも、誰もが彼を自分のチームに入れたがっていた。何故って、彼は信じられないようなプレイを見せたから。


Q:
トッティは、イタリアで最も強いジョカトーレですか?

C:
はい、間違いなく。残念ながら、彼は心と頭の間に葛藤を抱えている。心は常に、ローマに残ることを、何故ならローマでは、法王の次にトッティが存在する:頭はそれと別で、時々「もしバルセロナかレアルでプレイしてたら、バロンドールを獲得できたかもしれない」と考えてしまう。
とにかく、皆さん落ち着いてください:首都からは決して離れないでしょう。


Q:
ワールドカップには行けるでしょうか?

C:
スポーツ界すべてがそれを祈っているでしょう。もちろん僕もです。


Q:
彼のローマは、チャンピョンズ・リーグへ行けるでしょうか?

C:
それを願ってますよ。スパッレッティはグランデな仕事をしている、でもこのメリットは、彼と選手たち両方のもの。彼らは素晴らしいプレイを見せている。


Q:
貴方の話に戻りましょう:今でも、イタリアを離れるという選択をされますか?

C:
今まで起こったことを見れば、ノーと言うのは不可能です。それと、人生は後戻りすることはできないもの。


Q:
Valenciaでは、どのような環境でしたか?

C:
ジョカトーレにとっては理想的です。Metropolisではないが、いろんな観点で発展し続けている。Valenciaでの生活は(神のように)快適です。僕があの地へ着いたとき、考えました。「俺の頭がおかしいのか? それとも周りの皆がおかしいのか?」


Q:
どういう意味で?

C:
プレッシャーの無いカルチョ。生活は普通。子供たちを学校へ送り、買い物をし、スーパーの袋を抱え歩きながら家に戻れる。スポーツセンターではTifosiや記者団がベンチ横で見守る中トレーニングする。これはイタリアでは不可能だし、とにかく起こり得ない。


Q:
私たちのところ(イタリア)では、一つ試合に負けただけで、抗議が爆発しますね。

C:
ここでは違う。負けても、その負け方によっては拍手してくれる。聴衆は、選手たちがすべてを賭けてくれるのを見たいと思っている。楽しませようとしてくれるのを欲している。例えを言いましょう:もしAimarがトンネルをしようと挑戦し、ボールを失っても、拍手してくれる。スペクタクル、むしろ“スペクタクルをしようとする”ことが重要。もちろん、抗議されることもありますよ、これははっきりしておこう。でもどんな方法でだと思いますか?Tifosiは、納得いかないときに白いハンカチを振るんです。白いハンカチ・・・初めて見たとき、信じられませんでしたよ。


Q:
初めて訪れたValenciaはどうだったでしょう?

C:
曲芸師のチームでしたね。RomarioやOrtegaなんかがいましたから。ドリブルでわかりましたよ・・・残念ながら、そのためにはピッチに14個のボールが必要だったけど。


Q:
キャプテンマークを身につけるというのはどういう感触でしたか?貴方のようなイタリア人が、スペインのフォーメーションの中で(カピタンを)。

C:
特別なものでしたね。でもその4ヵ月後にそれを拒否しました。キャプテンマークをくれたのはCuperでした。しかしこれはスペイン人が身につけたほうが正しいと思った。(Albertaに引き継がれた)


Q:
Cuperといえば、彼は本当に防御型ですか?

C:
ダイレクトなタイプです。事実はそのまま伝えてくれる。プレイのレベルでは、非常に実践的で、ディフェンスの部分をかなり練ります。後陣が危険な状態に陥るのを望まず、サイドバックがボールを持って前に飛び出そうとするととても怒っていましたね。もしチャンピョンズで我々が2年間最も優秀なディフェンスだったとしたら、これには理由があるということでしょう。



Q:
監督として、貴方はRanieriもBenitezも共に仕事されましたね。ヨーロッパでグランデな2人。違いは何でしょう?

C:
Ranieriとは、去年までとてもいい関係でした。しかし彼がValenciaでの経験を終えてから、状況は変わってしまった。おそらく、両者からの伝達が足りなかったんでしょう。言うなれば、僕たちの関係は、外部の者が真実で無いことを伝え流すということで、お互いが離れていくことになってしまった。とにかく、僕は彼とはっきりさせたいと願っています。


Q:
Benitezについてはどうでしょう?

C:
心理学者ですね。未来の監督。25人の選手をチームに抱え、彼らを統率するのは容易ではない、何故なら、全員に「重要な存在だ」という気持ちを持たせなければならないから。たとえいつもプレイするのはそのうちの14~15人でしかなくても。シーズン1年を通したら、全員の力が必要なんだから。


Q:
現在ValenciaはQuique Floresが率いていて、貴方はほとんどプレイさせてもらえません。

C:
しかしこれが、僕の彼に対する判断を変えることはありません。良い監督だし、いい仕事をするでしょう。


Q:
スペインでのこの年月、貴方受けた最も嬉しい賞賛は?

C:
僕が「最初の記者会見で全く嘘をつかなかった」とあとで言われたことです。

Q:
何とおっしゃったのですか?

C:
32歳にして、2年間の稼ぎを1ペセタでも盗んでイタリアへ持ち帰るためにやってきたのではないと言ったのです。それをピッチで見せるとも付け加えました。それは実行できたと思いますよ。


Q:
特に仲良くなれたチームメイトは?

C:
AnglomaとDiuckic、とてもいいジョカトーレで、ピッチの外でも素晴らしい人たち。


Q:
スペインで上がっていきそうな才能の持ち主は?

C:
ArsenalのFabregas、それとSivigliaのウィングでNavasという選手。あれは注目しておいたほうがいい。


Q:
しかしイタリアのクラブはスペイン人選手を買いませんね。それはなぜか説明していただけますか?

C:
何故なら、彼らはプレッシャーの無いカルチョに慣れているからです。楽しみながらプレイしていたのが、突然大きなプレッシャーに覆いかぶされるカンピオナートに出会うと、これは厳しい。スペイン人たちはしばしばこれで苦労します。ナショナルチームでもね。Ligaには、イタリアで大勢の監督に幸運をもたらしそうなウィングがいるんですよ。Joauquin、Rufete、Vicenteらのことを言っています。しかし、イタリアではどうでしょうね・・・


Q:
ミランやインテルは、現在Fernando Torresについてのインフォメーションをしばしば追っています。彼はAtletico Madridを去るでしょうか、貴方はどう思われますか?

C:
彼以上の力を持った攻撃仲間がいるチームに行かない限り、彼がどこまで成長するかわからないですね。放出の可能性無し?大金は人々の考えを変えてしまいます。


Q:
イタリアでは、ロナウドのインテル帰還(可能性)が大きく騒がれています。貴方はそれが起こり得ると思われますか?

C:
イタリアの新聞を読みました。でも正直なところ、わからないですね。確かなのは、たとえ彼が「Gordo(デブ)」と呼ばれていても、ゴールは常にしているということ。シーズンは素晴らしい状態で終えると思いますよ。


Q:
ロナウジーニョは世界ナンバーワンでしょうか?

C:
全く別のレベルにいるジョカトーレですね。皆が口をあんぐりしてしまうような。常に拍手で見送られる。敵のTifosiからもね。
でも彼に立ち向かう者たちは、決して嬉しくはない。


Q:
メッシについてはどう思われますか?

C:
若手では数少ない真の才能。


Q:
スペインで、カッサーノには何が起こっているのでしょう?

C:
恐れていたことですね。彼にとってよいリズムが手に入れられることを願っていました、が、マズいときにやってきました。最悪のシーズン、その代償を彼が払っている。外から見れば、彼がマドリッドに行ったことを間違っていたと言うのは簡単です。しかしレアルに呼ばれたら・・・誰がノーと言えるというのでしょう。


Q:
何故、外国へ行くイタリア人は苦労するのでしょうか?

C:
そんなことはありません。MarescaはSivigliaでとてもうまくやっている。TacchinardiはVillaRealでチャンピョンズセミファイナルだ。イタリア人選手は、もしたどり着いた外国チームが欧州での目標をきっちり持っていたら、よいプレイが望めます。僕のやってきたValenciaがそうだったように。


Q:
では何故、Di Vaio、Fiore、CorradiはValenciaで失敗したのでしょう?

C:
グループとしての問題があったからです。彼らは、LigaとCoppa UEFA優勝した次の年にやってきた。“イタリアン・ショッピング”で(彼らと共にMorettiも獲得された)。それが、一部のスペイン人から妬みをかったのです。よいコンディションにおいてもらえていなかった。


Q:
Carboniの将来には何があるのでしょう?

C:
去年、Fifaエージェントのテストを受けました。今はスポーツディレクターのコースを受けたいと思っています。監督は決してしないでしょう。何故なら僕の兄弟GuidoがBariで大変苦労しているのを見てるから。実を言うと、何もまだ決めていない。さらに言いましょう:シーズン終了後にシューズを壁に掛けるということさえ、まだはっきりしていない。


Q:
まだプレイし続けるかもしれないとおっしゃってるのですか?

C:
考えています。数年、アメリカか日本に行ってみたい。僕の家族のために、かけがえの無い経験をしてみたい。しかし僕を金の亡者とは言わないでくださいよ。金のためだったら、僕はカタールに行くだろう。でも金がすべてではない。それに、体調はいいんです。フィジカルでも、メンタルでも。何故やめなければならないと?


Q:
アルベルティー二は、彼の引退試合をSan SiroでMilan-Barcelonaという形で行いました。
貴方はそれをどこで?

C:
本当のところ、まだ考えたことがありません。僕の同僚たちはすでに随分前に引退している、誰がピッチに立ってくれるでしょうね・・・
でも夢はひとつありますよ。Mestellaで、Valencia-Romaっていうの。いいと思うな。


Q:
ワールドカップでは、貴方にとってどこが優勝候補でしょう?

C:
驚かれるかもしれない国を2つ言いましょう。ポルトガルとイタリア。僕たちのナショナルチームはすべてを見せることができる。最後まで進むかもしれないし、あっという間に敗退するかもしれない。


Q:
Maglia Azzurraを思い出し、後悔することがありますか?

C:
おそらく、自分の最もいい時期を、イタリアの外でプレイしていたことですかね。誰も僕に気がつかなかった。これは残念なことです。外国へ行くイタリア人は、彼らのクオリティを失うことは無い。


Q:
新しいCarboniは誰でしょう?

C:
僕はべつにロナウドでもない・・・
Terzini Sinistri(左サイドバック)は大勢いる。僕は、チームメイトのMorettiが好きですね。彼はValenciaでとてもうまくいっている。



以上。

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どなたか、彼のもっと詳しい情報ご存知の方、教えてくださいね。
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by celeste13 | 2006-04-09 07:47 | CALCIO
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